【2024年度最新】建設業の年収はどのくらい?年齢別・職種別で解説!
建設業の年収はどのくらい?年齢別・職種別で解説
建設業は日本経済の重要な柱の一つであり、多くの人々にとって魅力的な職業選択肢となっています。本記事では、令和5年賃金構造基本統計調査(※)の概況を参考に、建設業における年収の実態を年齢別・職種別に詳しく解説していきます。
(※ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2023/index.html)
1. 建設業全体の年収概況
令和5年の調査によると、建設業全体の平均年収は約450万円となっています。しかし、この数字は様々な要因によって大きく変動します。年齢、経験、職種、企業規模などが主な要因として挙げられます。
年齢別の年収推移
建設業における年収は、一般的に年齢とともに上昇する傾向にあります。以下に年齢別の平均年収を示します。
年代 | 平均年収 |
20代前半 | 300万円〜350万円 |
20代後半 | 350万円〜400万円 |
30代前半 | 400万円〜450万円 |
30代後半 | 450万円〜500万円 |
40代 | 500万円〜600万円 |
50代 | 550万円〜650万円 |
60代 | 500万円〜600万円 |
注目すべき点として、50代でピークを迎え、60代でやや下降する傾向が見られます。これは、管理職としての役割や豊富な経験が評価される一方で、定年後の再雇用などの影響も考えられます。
2. 職種別の年収比較
建設業には多様な職種が存在し、それぞれの専門性や需要によって年収に差が生じます。主な職種別の平均年収は以下の通りです:
- 土木技術者:500万円〜700万円
- 建築技術者:480万円〜680万円
- 電気工事技術者:450万円〜650万円
- 配管技術者:420万円〜600万円
- 大工:400万円〜580万円
- 左官:380万円〜550万円
- 現場監督:480万円〜700万円
技術者や現場監督などの管理職的立場にある職種の年収が比較的高いことがわかります。
これは、その役割の重要性や必要とされる知識・経験の深さを反映しています。
3.企業規模による違い
建設業の年収は、企業の規模によっても大きく異なります:
- 大手ゼネコン(従業員1000人以上):平均年収 600万円〜800万円
- 中堅企業(従業員100〜999人):平均年収 450万円〜600万円
- 中小企業(従業員99人以下):平均年収 350万円〜500万円
大手企業ほど年収が高い傾向にありますが、中小企業でも専門性の高い職人や技術者は高収入を得られる場合があります。
4. 地域による差異
建設業の年収は地域によっても差があります:
- 都市部(東京、大阪、名古屋など):平均より10〜20%高い
- 地方都市:全国平均に近い
- 農村部:平均より10〜15%低い
都市部では生活費が高いことや、大規模プロジェクトが多いことなどが要因として考えられます。
まとめ
建設業の年収は、年齢、職種、企業規模、地域などによって大きく異なります。全体的な傾向として、経験を積むほど、また専門性が高いほど年収が上昇する傾向にあります。しかし、個人のスキルや努力、会社の業績などの要因も大きく影響します。
建設業を目指す方や、すでにこの業界で働いている方にとって、自身のキャリアパスを考える上で、これらの情報は参考になるでしょう。ただし、年収だけでなく、仕事のやりがいや将来性、ワークライフバランスなども考慮に入れることがとても重要です。
建設業は今後も日本の発展に欠かせない産業であり、技術の進歩や社会のニーズの変化に応じて、さらなる発展が期待されます。自己研鑽を重ね、時代の変化に適応していくことで、よりよいキャリアと年収を築いていくことができるでしょう。
この記事を書いた人
建キャリNEXT シニアアドバイザー
梶井 龍一郎
大学を卒業後、企画営業に従事、転職し20年以上人材業界に携わる。
現在は建設業界の技術者をメインとしたキャリアサポートと人材教育を10年以上行っており、累計6,000人以上の転職支援をサポートしている。
東京都出身、二児の父。
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